概要
ゲロマズカフェ、その店は世界のありとあらゆるものを至高の一杯に変える
気分を害する悪臭に、不愉快な舌触り。
絶妙に苛立ちを感じさせる温度と、旨味という旨味を除外させた味。
そんな最悪の一杯を求めて変わり者が集い、なぜか最後はこれ以上ないほど幸せそうな表情をして客が去って行く喫茶店があるという。
知る人ぞ知る、むしろ知らない方がいいその店は、こう呼ばれている。
――ゲロマズカフェ、と。
絶妙に苛立ちを感じさせる温度と、旨味という旨味を除外させた味。
そんな最悪の一杯を求めて変わり者が集い、なぜか最後はこれ以上ないほど幸せそうな表情をして客が去って行く喫茶店があるという。
知る人ぞ知る、むしろ知らない方がいいその店は、こう呼ばれている。
――ゲロマズカフェ、と。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!最悪な一杯。さあ、召し上がれ。
とある雨の日。そしてとあるカフェに、店主の女性がいた。このカフェは、女性の祖父の代から「最悪の一杯」を出すことで、評判のカフェだった。
店主はコーヒーに名前も知らないチーズを入れて、飲む。うん、マズイ。
そう、ここの店が目指すのは、最高のマズさである。
女性店主がコーヒーに自信をみなぎらせているところに、老婆が来店する。老婆は祖父の代からの常連だった。この店は、何故か常連が多い。老婆は女性店主の父親を揶揄し、女性店主はそれに対抗するように、異様な湯気と色と臭いのコーヒーを出す。女性はそれを一口啜り、そのマズさに衝撃を受ける。
さて、この店が廃れることなく営業を続けられるのは何故?
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