とある雨の日。そしてとあるカフェに、店主の女性がいた。このカフェは、女性の祖父の代から「最悪の一杯」を出すことで、評判のカフェだった。
店主はコーヒーに名前も知らないチーズを入れて、飲む。うん、マズイ。
そう、ここの店が目指すのは、最高のマズさである。
女性店主がコーヒーに自信をみなぎらせているところに、老婆が来店する。老婆は祖父の代からの常連だった。この店は、何故か常連が多い。老婆は女性店主の父親を揶揄し、女性店主はそれに対抗するように、異様な湯気と色と臭いのコーヒーを出す。女性はそれを一口啜り、そのマズさに衝撃を受ける。
さて、この店が廃れることなく営業を続けられるのは何故?
そして、この激マズなコーヒーを提供するのは、何のため?
きっと、最後は納得できます。
是非、御一読下さい。