解かなくてもいい謎、知らなくてもいい推理

作者 谷川人鳥

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★★★ Excellent!!!

ミステリーでいて、解き明かせば人間ドラマが見えてくる

謎が解けた爽快さと、謎が成り立っているお話の構造のうまさに、思わす「おお」と声を上げてしまいました。

物語だけでなく、魅力的なキャラクターたちを生き生きと描く作者さまの筆力に唸らされる良作です!

★★★ Excellent!!!

好奇心が強い――そのせいで人が目に留めないようなことを気にし、そこに隠された謎を解明してしまうという癖を持つ大学生・添木雛太郎。彼はある朝自室で目覚めたが、そのとなりには見知らぬ女性が眠っていて混乱する。そして目覚めた彼女に問われるのだ。自分の名前を当ててみろと。

この作品は日常の謎もので。事件自体はごく小さなもの。でも、それはメインじゃないんです。なぜなら雛太郎さんという人を描き出すためのスポットライトだから!

しつこかったり情けなかったりお気楽だったりっていう雛太郎さんの姿が、解かれるべき謎によって浮き上がる。1エピソードを読み終えてみて思うのは、謎が解けて「そうだったのか!」じゃなく、「この人○○だなー」です。魅力的とは言い難いのに、妙に気になる風情があるんですよね雛太郎さん。

せっかくのミステリーですし、あえて種明かしはしないでおきますが……そんな人だからこそタイトルもこれなんだと、意外な形で気づけるのも注目ポイントですよ!

(「魅せる人間ドラマ!」4選/文=髙橋 剛)

★★★ Excellent!!!

ミステリーでは謎を解き明かすのが醍醐味ですが、この物語は逆です。
言うなればドラマ撮影の裏側を撮影したドラマでしょうか。
本来表に出てくる謎の裏側、つまりは見る側が見なくてもいい部分の謎とでも言いましょう。
それがどんなに小さな謎であろうと、とても楽しめる作品だと思います。

純粋にミステリーが読みたい!
お手軽にミステリーを読みたい!
笑えるミステリーを読んでみたい!
そんな方にオススメです!

名無でした。