ヴィジュアル系バンドとして成功し、芸能界での華々しい経歴を持つ主人公。そんな主人公の悩みの種は、姉の残した一人娘。つまり、主人公の姪だ。
主人公は姪のために様々な料理を作るが、どれもこれも撃沈。挙句、姪は朝食を取らない。そんな主人公に残されたのは、姉が書いていた自作のレシピノート。そこには〇や×など、姪の反応らしきものが書かれていた。しかし、このノートは主人公にとって憂鬱な物となっていた。
今日も料理のために買い出しに出かける主人公。実家からは姪が嫌いなピーマンが大量に届いていた。それを消費するには、何を作ればいいのか?
そして主人公が作ったある料理に、姪が涙。
その切ないわけとは?
ここから主人公が決めた覚悟とは?
短編ながら中身のぎゅっと詰まった感動作です。
是非、ご一読ください。
このあらすじ紹介から誰が想像できようか! 切なさに目頭が熱くなる、大人のためのヒューマンドラマです!
文体も、ニヤリとするほどアップテンポで笑いに満ちているのに、やはり優しくて親しみがわく。
どうぞこのギャップに、皆様ガツンとやられてしまってください!
実に良いですね、ヴィジュアルヴォーカル崩れという設定。彼の芸能界かいくぐりドラマにも噴き出すほど。
作品の裏に流れる重厚な設定と、表面で揺れる不器用な家族愛。まさにバンドミュージック。深みがありますねw
静かなナンバーも、グッとくる名曲。奏さんの不器用さ、そうなった理由についての思い当たりに、目頭が熱くなりました。
楽しくて感動して。そんな素敵なライブを堪能しました! モッシュの海にダイブさせていただきました!!
最高に輝いてるぜ! ナルシーーーーーっ!!!
かつてのバンドマンが共に暮らすのは、亡き姉が遺した一人娘。年月を経れば、彼女も成長し、主人公はすっかりコミュニケーションのやり方を忘れてしまっていた――――これは、そんなある日のお話。
男の不器用な想いを包み込むのは、ほろりと苦いピーマン。そして、微かに感じる涙のしょっぱさ。
愛ある料理には、きっと言葉だけでは伝えきれない想いが宿るのでしょう。それは時に心を映す鏡であり、手間暇かけて綴った手紙のようなものでもあり――――
今夜の夕飯は誰に食べてもらおうか。
一度でもそう考えたことがあるなら、お勧めの一作です。きっと、その意味を思い出せるでしょうから。
やけにテンションが高い小説紹介文を読み、「大丈夫かな、これ?」と一抹の不安を抱きながら本編へ――。
今流行り?の歳の離れた男女の同棲もので、興味津々。この手の小説は、大概、その人間関係に重きを置かれるのが特徴だと思っているのですが、こちらの小説もそこに主軸を置いていますね。
姉の娘である、愛想のない奏ちゃん。しかし、主人公の成瀬川成志がピーマンのハンバーグ詰めを作ったとき、二人の関係は大きく変わりだす――。
元ヴィジュアル系バンドだったという設定をうまく生かした、料理の際の言葉攻めかのような呟きは最高。成瀬川成志は、芸能界での自分の売り方を熟知していますね(笑
あと、顔の見える野菜に写真を使われた件も個人的にはヒット(笑 消費者としては安心感ありますよね、あれ。
最後に――。
いやー、本当にひでー歌だわっ!!
元ヴィジュアル系バンドのボーカル、現タレント兼料理家の主人公と、そんな彼の亡き姉がのこした一人娘とのハートフルコメディなんですが、文句なしに面白い。
共同生活を送るだけの二人。年頃女子特有の冷めた感じかと思いきやの感情の発露には心を締め付けられました。
しかし、この作品、設定や構成だけが魅力ではありません。テーマはウマイ話、そこのテーマを実に生き生きと、よだれを誘う表現には脱帽です。料理の描写や、行程を見せる表現は難しいと思うのですが、楽しみながら鮮やかに見せてくれています。
料理を作るコツは、魂の限りにシャウトして、相手への愛で溢れたレシピなのかもしれません
主人公とヒロインの対比が美味い……じゃない、上手い。
甘味と塩味のバランスが堪らない。
シリーズ化ご希望の方へ……
1.☆を付けます。(3つお願いします)
2.レビュー欄に「シリーズ化希望」とご記入下さい。
特典:ご希望のコースをお選びください。
Aコース ナルシー握手券(☆x3=30秒)注1
Bコース ナルシーのレシピ本(サイン入り)注2
Cコース 成瀬川農場野菜詰め合わせ 注3
抽選で当たるかもしれません。
当選発表は発想をもって代えさせていただきます。
注1:脳内でお願いします。
注2:著者がその気になったら書いてくれるかもしれません。
注3:天候などの都合によりお届けできないと思います。
たくさんのご応募(レビュー)お待ちしております。
ホームドラマもの。
こういう女の子とおっさんの話、私弱いんですよ。う〇ぎドロップとかば〇かもんとか甘〇と稲妻とかとか。年の差がある男女の話が大好き(変な意味ではありません)ですので、この作品は自分の好みに合致していてとても楽しく読ませていただきました。
この作品は、亡くなった姉の一人娘と元ヴィジュアル系のタレントが料理を通じて歩み寄る物語。登場人物がコミカルで読んでいて楽しい反面、ストーリー自体は至って真面目ないい話です。笑いと感動を同時に楽しめる素晴らしい作品です!
人に勧めたくなる、そんな作品でした。面白かったです。ごちそうさまでした!