中身のない所に、詰めるのは。

 ヴィジュアル系バンドとして成功し、芸能界での華々しい経歴を持つ主人公。そんな主人公の悩みの種は、姉の残した一人娘。つまり、主人公の姪だ。
 主人公は姪のために様々な料理を作るが、どれもこれも撃沈。挙句、姪は朝食を取らない。そんな主人公に残されたのは、姉が書いていた自作のレシピノート。そこには〇や×など、姪の反応らしきものが書かれていた。しかし、このノートは主人公にとって憂鬱な物となっていた。
 今日も料理のために買い出しに出かける主人公。実家からは姪が嫌いなピーマンが大量に届いていた。それを消費するには、何を作ればいいのか?
 そして主人公が作ったある料理に、姪が涙。
 その切ないわけとは?
 ここから主人公が決めた覚悟とは?

 短編ながら中身のぎゅっと詰まった感動作です。

 是非、ご一読ください。

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