古都の風情と共に、君をファインダーの中に残せたら――。
- ★★★ Excellent!!!
主人公はプロカメラマンを目指して学校に通い、写真家に師事する男性だ。主人公にとって重要な写真コンテストを控えており、その写真や課題の写真を撮るために、古都・京都の風情ある街並みや、歴史ある自然を写真に収めていた。そんな中、主人公の前に一人の舞妓が姿を現す。その雅な美しさを前に、主人公は思わず彼女の了解も得ずに写真を撮ってしまう。しかし、それは主人公にとっても彼女にとっても、運命の出会いだった。しかし彼女の境遇が二人を引き離してしまう。
コンテストをまじかに控えた主人公は、彼女への恋慕を引きずったまま、コンテストに提出する写真を撮りに京の町に繰り出す。そこで出会った女性から、穴場スポットを教えてもらい、写真を撮ろうとしたのだが、そこに女性の悲鳴が響き渡る。主人公は橋から落ちた女性を助けようとするが、自身も気を失ってしまう。
果たして主人公は夢を叶え、彼女を救うことができるのか?
そして彼女が抱える秘密と、過酷な定めとは?
京都の風習と文化、歴史的建造物や自然がふんだんに織り込まれ、まるで京都に行った気分になれる一作です。この京都の美しさが、主人公と彼女の純愛を引き立たせてくれていて、読む人の心に訴えかけます。
是非、御一読ください。