たいせつな時間は、いつも雨……。その雨音は、せつなく優しい、だから……

 雨の日に彼の家を飛び出したヒロイン。
 彼女の行き先は、『天気雨』そこはハーブが咲く庭のある小さなホテル。彼には内緒で……。
 そこで、不思議な青年、星也と出会う。そして、雨の日生まれの自分の心と素直に向き合っていく。

 その光景に流れる雨音が、時にせつなく、時に優しい……。時間だけがゆっくりと流れていく。だからこそ、たいせつにしている想いが募っていく。

 タイトルも素敵だし……。少なくとも、わたしは、この物語のラストシーンに憧れた。
 雨が、厭うモノではなく癒すモノだと思えてくる、素敵な恋愛小説は如何でしょう。

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