想いを桜に喩え。静かに、ゆっくり。それは徐々に迫りくる。恐怖なのか愛なのか。あの日憧れた人は、桜と同じ。綺麗なものほど、終わりは望まない闇を見せてくる。凛とした孤高の存在はもういない――――。
花岡 柊(はなおか ひいらぎ)と申します。 ビーズログ文庫から「マイペースな君」四六判で発売中です! あまり時間もとれず、なかなか皆さんのところへお邪魔で…
花はよく、女性に例えられます。可憐で美しい、華やかな姿は確かに女性っぽい。でも、生物学で考えると、着飾るのは圧倒的に雄の方なんですよね。アピールして雌を惹きつける。惹きつけないと子孫が残せない。…続きを読む
1話~3話と、主人公の心を反映するように少しずつ文体が変わっていく、その筆致に技量の高さを感じます。3話構成も序破急の性格がしっかり出た枠組みで綺麗。憧れの人が堕ちていく様、そこに幾許か諦観の…続きを読む
桜が嫌いというのは本心なのか、あるいは一層好ましいからこそ嫌いと語らせたのか。かつての鋭さ瑞々しさを失った男と、実直に今を生きる女。根を張った想いを断ち切るのは、ひどく痛ましい。桜への思いと彼…続きを読む
昔、好きだった恋人が別人のように変わってしまって最後は捨てられてしまった悲しい過去を思い出してしまった。星を三つあげたいほど心に残る話なんだけど、辛くて一つしかあげられない。でも人を惹きつける…続きを読む
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