概要
この昔話は、とても不思議な実話だったのです。あなたも聴いてみませんか?
第二次世界大戦の末期、かえでは疎開先の花咲村で、子犬を連れた男の子と友だちになりました。名前は、もっちん。
もっちんは、愛犬みかんと「サクラのお山」にある、お社に住んでいたのです……
日本の原風景は、時代とともに移り変わっていきます。
でも決して変えてはならないのは、子どもたちの純粋な心と宝石よりも美しく輝く瞳。
どんな時代になろうとも、未来を切り開いていく子どもたちを、優しく温かく育んでいくこと。それが明日への希望となっていくのですから。
現代版の童話です。
もっちんは、愛犬みかんと「サクラのお山」にある、お社に住んでいたのです……
日本の原風景は、時代とともに移り変わっていきます。
でも決して変えてはならないのは、子どもたちの純粋な心と宝石よりも美しく輝く瞳。
どんな時代になろうとも、未来を切り開いていく子どもたちを、優しく温かく育んでいくこと。それが明日への希望となっていくのですから。
現代版の童話です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!日本昔話のノリを近代史と現代史の視点で語る
物語の始まりは、戦争経験者の大おばあちゃんと、その孫たちが、かつての疎開先を訪ねるところからはじまります。どうやら再開発が行われたようです。どんな思い出深い風景もいつかは変化していくということでしょう。
なら、再開発される前は、どんな姿だったんでしょうか?
そこで視点の時間軸は遡って近代となり、大おばあちゃんが子供だったころになります。
疎開先は田舎ですので、神秘的な力が残っています。タイトルにある、みかん、もっちん、は名前です。田舎に住んでいる神秘的な男の子と犬の名前になります。具体的に語るとネタバレになるので、レビューを読んだかたは名前だと覚えておくだけで大丈夫です。
とにかくみ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!心を豊にさせる昔話がここにある。――是非読んでほしい。これはいい。
本作は、大おばあちゃん(人見かえで)が過去を振り返るところから始まるのですが、第一話から落涙を予期させるような話の流れがあり、居住まいを正す自分がいました。
大おじいちゃんである坂巻慎太との出会い。
隣り合わせの戦火の中、思う存分、生を楽しむ子供達。
そして「もっちん」と「みかん」と出会った彼女は、やがて村を襲う凄まじい豪雨に見舞われることになるが……。
時代考証も丁寧で、昭和19年の情景が目に浮かびます。
童話と聞くと子供のために作られた話であり、大人が読むには耐え難いイメージがあるが、本作は大人に向けた童話、あるいは昔話という印象を受けました。
現代と過去を行き来する物語はやがて一…続きを読む