タイトルの技の妙

話を読むにあたり、一番感心したのはサブタイトルの付け方が実に巧妙だという点である。
各章のハイライトを抜き出してタイトルにしているのだが、それがもう次の話への想像力を膨らませてしまい、どんどん読み進めてしまった。
特に「見込み違いね」などは読者の興味を引くには絶品なのでは?と勝手に思っている。

また最初から全てを説明してしまうのではなく、徐々に細部が明らかになる技法も、そのタイトルの付け方に合っていると思う。
全体的にバランスの取れた作品である。

個人的にSEという業種なので、「SEもして諜報員もしたらマイルストーンがフィックス出来ないのでは?」などと余計な感情移入をしてしまった。

その他のおすすめレビュー

淡島かりすさんの他のおすすめレビュー81