予想を裏切られまくる快感

「不思議な小説」

それが第一印象です。

この小説を形容する言葉を探してみましたが
それしか思い浮かばないのです。

大学1年女子(語り部)が好きな先輩。
この先輩がちょっと変わり者で……

というストーリーなのですが、
短いなかに「起・承・転・結」が
クッキリと練り込まれていて
(章立てもそうなってるわけですが……)
次はいったいどうなるかと考えるヒマもなく
グングン引き込まれます。

こちらの予想なんか、はるかに飛び越えます。

しかも、その構成力に加えて、
文章がものすごくお上手。
読みやすい。リズミカル。隙がない。
本当に見事な作品でした。

「小説を読む楽しみ」を
存分に味わえる作品です。
ぜひ、ページを開いてみてください。

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