非常に短い2000字以内で過不足なくオチまで綺麗に収まっています。テセウスの船というのはある物体において構成するパーツがすべて置き換わっても過去と現在のそれは同一のモノと言えるかというパラドックスです。それがうまく物語として提示されていて、ショートショートとして完成された印象があります。
ネタバレは不適切と言う事で考察の書き込みはやめておきます。博士の主張には疑問がありますが、そこが作品の魅力でもあります。考えさせる良作品です。
過不足なくまとまっており、最後のオチが良いです。
とある装置を作った科学者が、刑事の尋問を受ける。果たして、彼に罪はあるのか?最後の一文に至るまでの、計算し尽くされた展開。素晴らしいオチを堪能させていただきました!
クローンの定義、殺人の定義。SFが生むこの発想を、パラドクスと言うべきか、盲点と言うべきか。読み終えて、「そう来たか!」と是非膝を叩いてください。
二段構えで返すところが、素晴らしかったです。
「テセウスの船」を題材にした、見事なSFサスペンス。私は本当に私なのか? 思わず確かめたくなる一作です。
内容は「ごくありふれたSF」かもしれない。だが、主人公の語り口調が面白く(いや、普通なんだけど、何か普通じゃないところがね)ぐいぐい読まされてしまう。ラストのオチは「あー、そうだよね!」と膝を打つこと間違いなし。
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