闇の中に目を凝らしてはいけない。もし、そこに朱いものが見えたなら…。

田舎の村。古くから伝わる伝承。村の名家である三つの家。

物語は、主人公の青年が祖母の葬儀のために久しぶりに田舎に帰ったところからはじまります。
そこで主人公が目にした、赤いもの……それが、はじまりでした。


田舎のねっとりとした濃い闇の中にとらわれて抜け出せなくなるように、ひたひたと迫る闇にまとわりつかれるように。

この物語の恐怖は忍び寄ってきます。
はたして。その恐怖の正体とは。

ジャパニーズホラーの神髄を、じっくりと味わってみてください。



私は夜中に一人で読み始めたことを後悔しました。布団の中に入って読んでたって怖いです。だって、あいつは布団の中にだってやってくるんですから。

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