ホラー作品、という名の化けの皮をかぶった名作

読み終わったばかりでレビューを書くので少し興奮している。ウェブ小説ではいろいろな作品を読んできて、当たり外れはそれなりに見てきたつもりだが、今回はというと、間違いなく「大当たり」だったと思う。

気になる内容については、あまり語りたくない。内容が不快だったり、問題があったりするからではない。これは、先入観なしで読めば読むほど、いろんな意味で堪能できる作品だからだ。ホラージャンルということでそのジャンルの要素が強いが、それ以外にもミステリーや伝奇要素も混じっている。それらが上手く交配されて、次第にのめり込んで読んでしまうほどの吸引力と感受性を引き出していた。

ジャンルがホラーということで、怖いものが苦手な人は避けたいと思うのは分かる。筆者も怖がりなのであまり読みたくなかったのだ。しかし、読み始めると続きが気になり、真相や展開が気になって読むのを止められなかった。それだけ面白い作品であり、力作である。☆3点じゃたりないくらいである。
どうか、騙されたと思って読んでほしい。そして騙されて欲しい。ただのホラー作品だと思ったら、「ただの」じゃなかったことに。ウェブ小説でここまでの作品にあえるのは、貴重だと感じている。

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