納得の高評価。疾風怒濤の展開に遅れるな

※第一部までを一読した感想です。

一部終了までで四万字といったところだそうですが、実に短く感じました。例えるならば、三十分アニメを見終わった時に、「あれもう終わりか。あっという間だったなぁ」と感じる感触に類似します。要するに、それだけスピーディーかつ躍動感のある小説だということです。

城同士のぶつかり合いの合間では、小型のロボット(城と比べれば)同士の戦いが行なわれる。この戦闘シーンも疾走感があり読みやすい。そしてメインの城プロレスも、スケールが大きい。二つの異なる次元の戦いを、一つの小説の中で堪能できるというのも、この小説の良い点だ。

キャラ達のも好感を持つことが出来るというのもよい。特に主人公には、強く好感を覚えることが出来た。また、敵も悪役ではなく騎士であることが個人的にはよかった。外道なキャラでもよいが、そうでない敵もまた面白いと実感できる。

話題性があり多くの人の目に触れているため、読んでみようか迷う人も、どうせ仲間内だけで盛り上がっているだろうと妬いている人もいると思うが、とりあえず二言。読んでみよう。それから判断して欲しい。そうすれば、この作品が好評な理由も、自然と分かるはずなのだから

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