-4日目- 「no pain, no gain」

さあどうしよう。

このまま彼女が出てくるのを待つか?でも、あの時間に駅のホームに来るのだけは間違いない。ここでいつ出てくるかも判らない彼女を待ち続けているのも、不毛な気がする。

学校の雰囲気、彼女のまとう空気感を知ることが出来ただけでも成果だった。

あとは当たって砕けろ、だ。砕けちゃダメだけど。一回失したら、これで終わりという訳では無いけれど、出来れば何度も経験したくはない。

出来ることなら、一度で説得して、思い止まらせたいものだ。

まだ、しばらく時間があるので、近くの森林公園を散歩してみよう。

ここ数日は気が休まる時が無かったので、神経がくたびれ果てていた。いくら時がリセットされているとはいえ、私の脳は常に記憶を引き継いでいる。そのストレスは、積滞し続けており、私には何かしらのリラクセーションが必要だった。

かといって、私は動物も子どもさほど好きな方ではない。どちらかと言えば、ストレス解消はお酒に頼っていた質なので、健康面から言っても今の状況では推奨出来ない。

何より、昼間っから飲んでいても何も解決しやしないしね。それに私のことだ。下手するとまたそのまま本日の人生を終わりにし兼ねないもの。今はそんなことをやってる場合じゃない。







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