概要
汚い文字で大きく書かれたメッセージが、僕の原点!!
中学最後の夏休み。僕は叔父から大切なメッセージを貰った。
あの夏の大三角形の輝きを忘れない――これが、僕のスタートライン!
あの夏の大三角形の輝きを忘れない――これが、僕のスタートライン!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!若い頃の夢や希望を、今も思い出せますか?
若い時。自由に使えるお金はあんまり無いです。その代わり、自由に使える時間と、無限に輝く希望と、将来に馳せる大きな夢と……。その当時は全く分からないけれど、色々な素晴らしい物を持っている様な気がします。
年を取り、責任のあるポジションに付き、社会へ貢献するようになれば、生きるために必要な最低限のお金は、きっと手に入ります。でも、夢や希望や自由の様な、生きていく上で必ずしも必要とは言えないものは、どんどん失う様な気がします。
でも、本当は失っているのではなくて、本人が無くしてしまった様に感じているだけなのかもしれないと、この物語りを読んで私は、そう感じました。
辛く厳しい現実。夢や希望だけ…続きを読む - ★★ Very Good!!「なる」ことと「ある」ことは違う
私ももう社会人になり、学生の頃よりも時間が取れず、小説を書くのも読むのも、別の趣味を犠牲にしなければならなくなりました。これからさらに小説に傾ける時間が減るかもしれない、そんなときに、この小説からは激励を貰ったように感じました。
小説家になる、というのは、私にとっては、まあ無理です。
ただ、小説家であるというのは、私の心もち次第だと感じさせられました。
ところで、私は夏は嫌いです。暑いので。
しかし小説の中の夏は大好きです。この小説でも、いい夏を過ごさせていただきました。現実味溢れる細かな配慮のある文章の中で、叔父の言葉には、かつて少年であった過去の面影を残した爽やかさを感じまし…続きを読む