夏のむわっとした熱、土埃や夜空が、映像で浮かぶだけでなく匂いでも伝わってきて、感動しました。すっきりとしたセンテンスで五感に訴える作品になっていて、とにかくすごいと思いました。
私たちがみんな人生の何処かで通過せざるを得なかった瞬間を、青く、でも鮮やかに捉えた、素敵な短編です。「書く」ことにどこまでしがみついていられるか、「書く」ことをどこまで好きでいられるか、中学生の主…続きを読む
中学3年の夏休み。親戚のおじさんとの、会話。シンプルで、これ以上何もいらないし、何も減らさなくていいし、といった、短編小説。青春です。ちょっと、ジーンときました。
昔読んだ文化人類学の本で、どこかの部族では父親ではなく母方のおじに育てられる、という話がありましたそれは父親とは違う男としてのロールモデルを知るため、という分析だったと記憶していますこの作品…続きを読む
夏の高原の風のような、あつく爽やかな読後感です。 夢を抱きながらも「進路」を問われ立ち止まる主人公と、現実を抱えた叔父。どちらの立場や気持ちにも共感し、考えさせられます。 でも、だからこそ…続きを読む
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