こういうファンタジーが読みたかった

この作品には2つの楽しみがあります。
一つは、骨太で王道なストーリー展開。背骨のしっかりとした物語を、格調高い文章が肉付けしているためとても読みやすく、世界に入り込みやすい。
そしてもう一つが、竜とのコミュニケーションです。
ドラゴンの出て来るファンタジーは数多くありますが、この作品における竜(ジーヴ)はどこか超然としていながらそれでいて人情(?)のようなものも併せ持っており、このジーヴとアイシャとの掛け合いがまた楽しいのです。
スッキリした大団円を迎える物語は後味も良く、最後まで読めば必ず心地良い満足感を味わえるでしょう。
ファンタジー好きな方には強くおすすめしたい作品です。

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