とある事件がきっかけで故郷を失った少女と黒竜が出会い、お互いの目的を果たす為に、足りない物を補い合いながら旅をする。根本的な考え方、価値観、そもそもの寿命が違うヒトと竜は、自覚なしの憎まれ口を叩き合ったり文句をつけあったり、決して仲良しな雰囲気でないながらも信頼して共に生きていきます。小柄な少女と黒竜の凸凹コンビの旅が行き着く場所を、ぜひ見届けていただきたいです。
頑張るぞ!
読み終わると、え?これしか文字数がないの?と思えるほど、大きくて深い世界に引き込まれる壮大で繊細なファンタジー。ファンタジーはあまり読んだ経験が無いのに、情景が簡単に想像出来る筆力に脱帽です。
ああ、このふたりのやり取りが好きだ!「竜は人助けはしない」と、気高き竜の誇りを貫くジーヴ。「あんたが言ったこと。後悔させてやる」と、息巻く少女・アイシャ。竜は片目を失い、少女は片腕がない。だ…続きを読む
謎の騎士団に故郷を焼き滅ぼされた夜、左腕を失ったアイシャは、同じ夜に同族を皆殺しにされ、右目を盲いだ黒竜に命を救われた。生き別れの兄を捜すためと、生き残りの同族を捜すため、利害の一致したアイシ…続きを読む
人間には干渉しないという主義を持つ竜のジーヴ。冷たい物言いをされながらも、主人公アイシャは彼に何度も助けられます。まだ見ぬ新大陸を巻き込む旅は壮大であり、そして全体のストーリーはとてもドラマチッ…続きを読む
もっと見る