人と竜、異なる種族が、同じ世界で共存するということ。

隻腕の少女アイシャは、行方不明の兄を捜すために。
隻眼の竜ジーヴは、仲間の生き残りを捜すために。
あくまでギブ・アンド・テイクの、二人の旅。

人と竜は生きる時間も、物事の捉え方も違う。
尊大なジーヴはアイシャを「小娘」呼ばわりし、「非常食」と公言。
アイシャは苛々し、いつか鼻を明かしてやると誓う。
一緒に旅しているのに、こうも仲良くないコンビって新鮮です。
竜が人型にもなれる理由の設定には唸りました。

アイシャの故郷と、ジーヴの里を襲ったのは何者か?
異なる種族が、同じ世界で共存するということ。
宗教。
世界そのものの姿。
全てが結びついて明かされる真相は、見事でした。


最後に。
ジーヴ狡いよ!
「俺に惚れてくれるなよ」は無理だよ!

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