私は、書店でこの作品に出会いたかった。失われてしまった者をこの世に留める技術。伊藤計劃のその先を見せてもらったような気がします。Project-Itohは続く。どこまでも、続く。
小説とロックバンドが大好きな会社員です。 宜しくお願いします。 好きな小説家 伊藤計劃、村上春樹、円城塔、佐藤友哉、上遠野浩平、京極夏彦、乙一、滝本竜彦、貴…
昔、初めて新井素子の小説を読んだ時に、背筋に走った「ゾクゾク」を、感じました。
誰かが言った。進化の対義語は退化でなく、停滞だと。人類の倫理は技術に合わせて進化するのか、それとも停滞を選ぶのか。読み物としては難解で複雑だが、そのぶん哲学に富んだ非常に考えさせられる中編。…続きを読む
一人語りが中心となり、SF的であり哲学的な内容で、さらに、わたし、‘わたし’、“わたし”、彼女、ミキを把握するのにちょっと手こずりましたが、二話目ぐらいにはハッキリと区別する事が出来ました。わたし、…続きを読む
"わたし"という式を検めて演算する必要はなかった。"わたし"という現実が死の彼岸まで拡がりを湛え始めるまでは。彼女がこの物語を朗読するまでは。
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