SFからFが零れ落ちる前に。

誰かが言った。
進化の対義語は退化でなく、停滞だと。
人類の倫理は技術に合わせて進化するのか、それとも停滞を選ぶのか。

読み物としては難解で複雑だが、そのぶん哲学に富んだ非常に考えさせられる中編。
伊藤計劃の名前を上げているレビューもあったが、確かに雰囲気的に近いものを持っている。
人を選ぶ作品であることは間違いない。
しかし、読める人にとっては相当に興味深い一作なのではないだろうか。

その他のおすすめレビュー

さくらもみじさんの他のおすすめレビュー53