昔、初めて新井素子の小説を読んだ時に、背筋に走った「ゾクゾク」を、感じました。
星新一が大好きな、ディレクター&ライター。仕事では主に経済を扱っていますが、カクヨムでは色々なことに挑戦してみたいなって、思ってます。ショートショートをメイン…
データ上の「わたし」と長い昏睡の末目を覚ますも「意識」を失った『わたし』との対話、そしてその結論。とにかく「わたし」です。主要の登場人物は二人(「わたし」と『わたし』)しかいないにも関わらず広がり…続きを読む
もしも、自分が分裂したら。ある日、自分がふたりになっていたら。それはどちらも自分なのか、あるいはどちらも自分ではなくなるのか。この哲学的な問いかけに対するひとつの答えを、SFという形にすとんと…続きを読む
個人の記憶や人格を死後に再現できるようになった世界。それは喪失感を和らげて、最終的にちゃんと死者と別れるためのステップ。もしもこういう社会になったら、きっと他にも、この「わたし」のような秘密を抱…続きを読む
SFには、想像力を開放してエキセントリックな体験をさせてくれるものと、技術的な背景に基づいて陰鬱な内省を迫られるものと、二種類ある。この『わたし、‘わたし’、“わたし”。』は、完全に後者だ。デ…続きを読む
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