物語としてきれいにまとまっていて、最後のシーンは非常に美しい。花で彩る「話」を作れる作者こそ「花師」なのかもしれません。
YouTube「欲望遊戯ちゃんねる」(https://www.youtube.com/欲望遊戯ちゃんねる/)をやりながら、こちらで小説も公開。 小説家もどき。
冠婚葬祭、人生の節目を飾る行事には、往々にして花が捧げられます。 時に、二つの人生を交える夫婦を祝うために。 時に、一つの人生を終えた故人を送り出すために。 古来より、土葬されたと思しき遺…続きを読む
死に至った人間の灰を、花に転化させる。そこには、遺された人たちの思いがこめられる。話の最後に咲かせたカーネーション、見事でした。
優しさと悲しさを一緒に味わえる良作。不思議とシーン毎に色んな音楽が脳内に流れます。それだけこの作品を読者として物語と一体になって楽しみたいのだと惹かれるのでしょう。いいもの読ませてもらいました。
灰を花に変えてしまう力をもった主人公。亡くなった人の灰を花に変え、死者を見送る――人の死や葬儀を題材とした作品はいくつかありますが、灰と花咲かじいさんのおとぎ話と結びつけるという着想は新しいも…続きを読む
もっと見る