特殊能力をもつキャラクターが織りなす物語。でも、そこに描かれるのは、平穏無事な日常。いつもと違う視点から丁寧に切り取られる心理描写が心地いいです。
「その人にしか咲かせられない花」がある。だから彼には花を選ぶことができない。「その人」が咲かせた花は、ずっと残されたものの心に残るのだろう。素敵な職業だと思った。
いい話を読み終えると、しばし違う話を読む気が失せてしまう傾向が私にはあるのですが、この作品はまさに読了ごのいい余韻に浸らせてくれました。灰慈と水川のやきもきする関係、お互い素直になれなくて……が、い…続きを読む
誰もが知っているおとぎ話を元にした題材を取り上げつつ、ファンタジーとノスタルジーのバランスが取れていて読みやすいです。ハイジの能力がどう生かされるのかも楽しみですが、花葬りや灰が花になる瞬間の…続きを読む
御伽術師としても、高校生としても悩める等身大の主人公を最後まで見守りたいです。
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