空想に遊ぶ全てのひとへ

 上品な文章で綴られた、物書きによる物書きエッセイ。文はどこか優美さを漂わせているのに、それでいて愉快な語り口なのはご愛嬌。

 まずタイトルの時点で深く深く頷いてしまったのですが、読み進めるにつれて、
「あれ……ここにもう一人の私がいる……」
 と実に不思議な感覚に襲われました(笑)
 身に覚えがある方、ひっそりいるのではないでしょうか。迂闊にもきっと、にやりとしてしまうはず。

 そして前半もさることながら、「音楽と創作」の熱量には目を見張るものがあります。
 是非ともこの調子でどんどん語ってください。

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