第4話 基礎動作習熟訓練その2(レッスン・ツー)
今度は〈俺〉も〈
〈
「どんな具合?」
〈
「どうもこうも。
〈
もう大変ですよ。
サポートシステムを使えば、思うだけで自由自在だっていうのに……」
「どういうことなの?」
「だってー」
「だって?」
「ちゃんと動かないんだもーん。
わたしが思ってるのと、ワンテンポもツーテンポも遅れるの……。
あり得ないでしょ?」」
「どうなの?」
「それは……。
まあ、事実でしょう。
サポートシステムは〈
『前に歩く』なら『前に歩く』を受けてから。
最適な動作を選択し、命令を組み合わせて……。
その処理には、ある程度の時間が必要だということです」
「でしょ。
やっぱり!」
勝ち
それを〈
「でも、ちょっと待ってください。
おそらく〈
『ワンテンポもツーテンポも』って。
〈
「……」
〈
〈俺〉は、〈
〈
そのとき、「どう思う?」と言うように……。
〈
それに気づき、グっと両の
感情を
「〈
実際に〈
〈
その視線からは、敵意が感じられる。
しかし、〈俺〉が目をそらさないでいると、目をそらしてしまった。
それは、納得とはほど遠い……。
「だけど、ですよ……。
サポートシステムなしで、〈
〈
「どうなんだ?」
〈俺〉は
「……いらない」
「はあ?」
「サポートシステムなんかいらない!」
「や、しかし、〈
「サポートシステムの
〈
「
「使わないとは言ってない。
選ぶのは〈
これでいいわね?」
「ええ。
ありがとう〈
〈
「サポートシステムなしで
僕は
まったく」
〈
「こっちに来て」
そして、〈
「無線でできないの?」
「有線の方が確実だし、早いんですよ。
まかせておいてください」
〈
そして、ソケットに差した
「よし。
メニューを出してみて。
そう……」
「これがいまの〈
頭の中に
『思う』だけで、メニューが呼び出せる」
「スゴイもんだな!」
「ええ。
〈
その
「そう。
そのメニューのそこで……。
サポートシステムを
その後は、まあ、想像とおりと言うか、想像以上と言うべきか大変ではあった。
天井から
〈
でも、その場にそれを笑う者は誰ひとりいなかった。
〈俺〉には意外だったが、〈
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