第15話 外科医(サージョン)の腕前(スキル)
〈
それで、〈俺〉は外の空気を吸いに
すると、見覚えのある人影があった。
〈
さっき、〈
そのとき、〈
客というのは〈元カレ〉だったのか?
なんとも、
〈俺〉が見ていると、〈元カレ〉は深々と〈
話しはすでに、終わっていたらしい。
声をかけるか迷っていると、〈
「
「そんなことはないですよ。
〈
「ほう?」
それは初耳だ。
「
「〈
「ええ。
病院で
別に〈
“表向き”の仕事だけならですけど。
「そうか」
「あと……。
〈
そこまでの情報になっちゃうと、本当はグレーゾーンでしょうけど……。
〈
「ああ。
そうかもしれないな」
「もちろん。
〈
〈
僕は、学生時代からあっちこっちに首突っ込んで、いろいろやってましたからね。
義手とかあるでしょ?
ああいうヤツもちょっと研究してたことがあるし。
ハードウェア、ソフトウェア、両方。
コンピュータにも強いので……。
だから、ほかの医者よりツブシがきくんですよ」
「そうか。
そりゃあいい。
全部
「ええ、まあ……。
でも、そんなだからどこも長続きしなかったのかもしれないですけど。
しかし、まさかこんなふうに役立つなんて。
自分でもビックリです。
とにかく、ひとりの男の子、ひとりの女の子の手助けになったんなら。
よかったですよ。
本当に……」
そういうものは、何かの
なんらかの
まるで、歯車が
そんな気がする。
「そうだ。
あのステージ『すごくよかった』って言ってましたよ。
カノジョは戻りはしないけど、〈
〈俺〉と〈
そして部屋に戻ると、その場所に
〈
それを前にして、〈
「これって〈
「ええ。
これはね意外な人が……。
あ、ほら、戻って来た」
「えーーーーっ!?
じゃあ、コレって〈
「なんのことだ?」
「コレ見て!
衣装が
えーと?
〈
「なんでそうなる……」
〈俺〉は知らない。
もちろん、そんな
「じゃあ?」
〈
そして、おもしろそうにしている〈
「なんで彼が、
「優秀な
昔から、ちょっとだけ
「これが『ちょっと』!?
スゴイ!!」
「まあね。
ちょろいもんだよ。
〈
いくら
「ありがとう……ございます……」
「いいって」
「わたし、いままで
「いいって」
「早く、着て見せてちょうだい!」
〈
「ココで?
イイのっ!?」
そうか。
〈
映像だけで。
「手伝うわ」
〈
何度も〈
〈
紳士たるものの心得というヤツだ。
しばらくして、トビラが開かれた。
〈俺〉と〈
「素敵!」
「すごくイイね!」
〈俺〉は……。
いちど
それはまるで、
白い
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