概要
東日本大震災の当時を、ふと振り返ってみようと思いました。熊本の地震があったばかりになのに? と不謹慎な自己嫌悪に囚われそうにもなりました。自分語りで、おそらく需要もないものと思います。これは、自分へのけじめなのだと思います。立ち上がり、過去に出来たからこそ、文章にせずにはいられない、書かずにはいられない。だから、これに関しては、★もレビューもいらない。読まれなくたっていい。私の私へのメッセージですから。
エッセイ・ノンフィクション最高8位に、思わずビビり、筆が止まりました。遅ればせながら、私の再生の物語にお付き合い下さって、ありがとうございました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人を救いたいという思い
震災のことを丁寧に綴った作品です。
書くことが辛いことも真摯に誠実に書いておられます。
改めてわたし自身の「書く」意思を決意させられる思いでした。
わたし自身は舅・姑・実家の親の介護のために前職を辞め、そのあとしばらくして震災が起こりました。
前職で大変お世話になった方はやはり東北の方でわたしはその奥様からご本人がお孫さんと共に津波で流されたと仮設住宅からお手紙を頂きました。
災害、テロ、理由なく犯罪に巻き込まれる方たち・・・
わたしが小説を書かずにはいられない原因がそこにあります。
新たに書かずにはいられない決意を持てました。
誠実に、真摯に、なにかひとつでも世を照らす光としての小…続きを読む - ★★★ Excellent!!!またその日が来る前に、もう一度心に刻みたいことがある。
空前絶後と言っていい揺れと、破壊の跡と、命と生活と。それらに間近で接せられたおおさわさんでしか書けないことが、これでもか、これでもか、と書かれている。
読んでいると苦しくなる。泣きたくなる。そして、優しくありたいと願うようになれる。
書いてくださってありがとう、おおさわさん。
忘却も、その力のおかげで「今、笑える」ってこともあるんだから、全然否定しない。
だけど、年に一度必ず3月11日はやってくるから、そのたびに思い出して、考えたっていいんじゃないかな。災害だって来ないとは言い切れないんだし。人々の温かさはなくならないって信じたくなるし、ね? - ★★★ Excellent!!!忘れたいこと、忘れちゃいけないこと。
レビューも星も要らないよ、と本文中に仰っており、それでもこうして書くのは大変申し訳ないのですが、心を揺さぶられてしまったので書かせていただきます。
その心の「揺さぶられ」が何なのか、自分でもわかりません。悲しみなのか、恐怖なのか、やるせなさなのか、自分は対岸の火事として生き延びたことに対する申し訳なさなのか、薄情に生の喜びを感じたのか。
心に渦巻く感情の揺れが何なのか、わからないのです。
ただ、私自身は「あの日」都内で帰宅難民になりながら歩いて帰宅したこと、テレビで見た被災地の映像に恐怖したこと。それは記憶にあります。そして、被災地の方の大変さも「知って」います。「理解」しています。とても大…続きを読む