またその日が来る前に、もう一度心に刻みたいことがある。

空前絶後と言っていい揺れと、破壊の跡と、命と生活と。それらに間近で接せられたおおさわさんでしか書けないことが、これでもか、これでもか、と書かれている。
読んでいると苦しくなる。泣きたくなる。そして、優しくありたいと願うようになれる。
書いてくださってありがとう、おおさわさん。

忘却も、その力のおかげで「今、笑える」ってこともあるんだから、全然否定しない。
だけど、年に一度必ず3月11日はやってくるから、そのたびに思い出して、考えたっていいんじゃないかな。災害だって来ないとは言い切れないんだし。人々の温かさはなくならないって信じたくなるし、ね?

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