つらい境遇の姫君が他国の王様との婚姻をきっかけに幸せになる物語。
大雑把に言えば、そういうお話です。流行の溺愛ものといえるかもしれない。
ですが、甘いだけではありません。
歴史の生み出した歪みを変えようと起きた出来事が、姫君のつらい境遇を招いた理由でもあり、婚姻の理由ともなっている。
周囲の好悪様々な感情もまた歴史を背景に生まれてきていると分かる。
やがては歴史の一部となるのだろう中で、王も姫君もせいいっぱいの戦いを繰り広げていくのです。
周囲の『王族』『貴族』、騎士たちも。
読めばきっと、彼らの血潮の熱さが感じられるはず
決して可愛くなんかない、人間の業を味わうヒストリカルファンタジーです。
『溺愛』的にはハッピーエンドなので、そこは安心して! どうぞご覧くださいませ。