未完結作品のいろいろ

2つの世界を舞台にした「ガジェイレル」シリーズ

●掲載開始まで

書くための大きなきっかけは特にありませんでしたが、敢えて述べるならば“一風変わった描かれ方の作品を書きたいと考えたから”です。それに伴い、初作である『紅の鳳凰』で、登場人物それぞれの視点で話を進めるという手法は、必須条件でした。

そうして過去に思いついていたネタを掘り起こしてどれを小説にしょうか…と考え生まれたのが、『ガジェイレルシリーズ』という訳です。

漫画用のストーリーとして考えていたこの作品は、掲載前から物語の舞台が2つの世界という構図が出来上がっていました。なので、それを如何にして小説で書くかというので、2つの作品扱いで、互いに繋がりを持たせようということで決定しました。

というのも、全く違う舞台の作品を一つの作品として書くと、どこかしらでごちゃまぜになる可能性が高かったからです。

タイトルの由来は、本編にも出てくる“世界の心”を意味する造語。英語で右左と書いたのは、主人公二人の目元にある痣の位置からです。(アレンは左目下に痣があるので…といった具合)


●キャラクターについて

漫画用として考えていただけあって、LEFTとRIGHTの主人公及び相手役の名前・姿形が決まっていたので、そこの所は難なくまとまりました。PS2ゲーム『ドラッグオンドラグーン2』とかをやっていた皆麻は、竜騎士というのを一度書いてみたかったので、竜騎士・魔術師も、ほどなく決定。ただし、イブールと契約を交わした悪魔・ミュルザは、この時に初めて思いついたキャラでした。当初は普通の武道家にしようかと思いましたが、この作品はどちらかというとダークファンタジー寄りにさせたかったのと、当時から結構はまっていた『黒執事』の影響もあり、悪魔という設定になりました。

RIGHTの方は、主要登場人物が2人だけだったので、サブキャラとかを考えるのに苦労しました。

主人公が前作のセキみたいに社交的な人間でもないので、元々友達が少ない設定。なので、ナチ関係のサブキャラを先に考えていきました。

ただ、幸いだったのは、LEFTと繋がりのある物語であり同時進行で描いてきた作品のため、物語が進むごとにRIGHTでのエピソードも浮かび、自然と脇役が考え付いた事です。

そのため、RIGHTにLEFTの登場人物が出てくる事がしばしばあったと思われます。


●物語の世界観

LEFTの舞台であるレジェンディラス。あらすじに“剣や魔法が存在し、多くの生き物が暮らす世界”と銘打っていましたが、モデルとしては、中世のヨーロッパ。具体的にどの国がモデルという事はないですが、前作よりは大分古い時代にしたい!という思いから時代背景をこういったかんじにしました。また、宗教が存在していたので、ローマ教皇が強い権力を持っていたような時代と似たかんじかもしれません。

一方、RIGHTの舞台であるアビスウォクテラ。レジェンディラスと比べると、かなり科学が進歩しています。ただし、魔法がないので戦いの武器は武具と機械。モデルとなったのが、テイルズオブジアビス辺りですかね。また、今でも好きな鋼の錬金術師とかも、少なからず影響しているかもしれません。


●今後の展開は?

RIGHTの方は無事完結してますが、LEFTの方がだいぶ後半辺りでストップしています。一応、エンディングの構成はできているのですが、そこまでの過程をどうしようかに悩んでおります…

アレン達はラスリアを助けようと奮闘しますが、彼女には敵であるアギトによる魔の手が忍び寄る!?

まさか!?と思えるようなエンディングを迎えたいのですが、構成や他の作品が落ち着いたら、書けたらな…という具合です。

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