八つの質問大会
<まえがき>
ここでは会話文のみで進むので、キャラ名を下記のように省略させて戴きます。
●三木狭子→狭子
●犬塚信野→信乃
●犬川荘助→荘助
●犬山道節→道節
●犬飼現八→現八
●犬江親兵衛→親兵衛
●犬阪毛野→毛野
●犬田小文吾→小文吾
●犬山大角→大角
●蟇田素藤→素藤
●作者→皆麻
※注意
この質問大会では本編のネタバレを含みます。
苦手な方はページ移動をしていただくか、注意してご覧ください。
皆麻:「ここでは、八犬伝にちなんで8つの質問大会を開催させて戴きます★」
狭「
皆麻:
狭「…まぁ、私は別にいいけど…」
○
Q1:主人公・狭子と出逢った時の第一印象は?
信乃「異風の
荘助:「女子なのに男子の格好をされた勇ましい御方…ですかね」
道節:「亡き妹にそっくり…だったな」
現八:「…餓鬼?」
大角:「とても、芯の強き女子と感じました」
小文吾:「愛らしい童♪」
毛野:「
親兵衛:「伏姫様そっくり!って思ったかな」
狭子:「…何か、信乃達前編から登場組にとっての印象って、“変わり者”というのが多いわよね!…何故、男物の着物を女が着ちゃいけないのかな?そっちの方が動きやすいのに…」
皆麻:「…そう思うのは、私ら現代に生きる女子の考えであって、この時代の人には通用しないと思うよ?」
信乃:「…まぁ、先の世という異界ともいえる地から参ったのだ。風変りな印象は致し方ないといった所か」
狭子:「うーん…」
○
Q2:もし、一緒に旅するのが狭子ではなく染谷純一だった場合、何がしたかったですか?
親兵衛:「その人…確か、浜路姫様が幼き頃、同じ釜の飯を食していたという…?」
現八:「左様。そやつは確か、剣術の心得を持っていたらしいな。ならば、わしは手合せを願いたい」
道節:「おお…現八、勇ましいではないか!」
大角:「わたしは…古き時代の
狭子:「あぁ、確かに純一は古文が得意だったから、そういうの好きそう!」
荘助:(し…信乃さんが、面白くなさそうな表情している…)(汗)
素藤:「古き学問というのは、正しい判断かもな。何せ、あやつは死ぬ間際まで貴様ら犬共の事を記した…」
狭子:「も…素藤、ストーーーップ!!!」(彼らにそれは禁句でしょっ!!)
皆麻:(…信乃以外は、純一が八犬伝の写し本書いた事知らない訳だし、止めてくれて助かったな…)
○
Q3:犬士の証である牡丹花の痣。見つけた時、気になりませんでしたか?
毛野:「着物で隠せる部位にあったので、特に気にはならなかったな」
信乃「某も」
親兵衛:「…そういえば、僕。痣の位置をまだ確かめていないや!」
皆麻:「…そうなの!?」
親兵衛:「うん。だって、第八章までずっと左手の拳閉じられて不自由していたから、そんな余裕なかったもの」
現八:「成程…。わしは何度か、古賀の女共に痣を指摘されて、少し不快だったな」
大角:「そういえば…わたしも何度か雛衣に指摘されたような…」
荘助:「…大角殿。それって…」
大角:「…あ…」
小文吾:「お…?どうした、二人とも!特に大角は頬が真赤だが…」
道節:「…小文吾。そちがこの所以を知るまで、道は長いだろうな…」
素藤(斯様な事で頬を赤らめるとは…まだまだ青いな)
狭子:(…大角のお馬鹿…)
○
Q4:鬼の名前の由来や意味は?
素藤:「これは、俺が答えよう。我ら蒼血鬼は読んで字のごとくの意味ではなく、肌が色白く、赤い血が通っていないような外見から来ておる。また、蒼血鬼の血は鬼が持ちうる自己治癒力を遅らせ、死に至らしめる
狭子:「音音さんら神護鬼は確か、神や神霊。精霊類が見えるから…だったっけ?」
素藤:「…左様。また、『犬鬼人随想録』で純一が相まみえた○の朱雀炎鬼は、奴らの祖が四神の一人・朱雀だからという言い伝えがある」
道節:「あれから本人から聞いたのだが…音音の生家たる神護鬼の一族の歴史はかなり古く、あの者の親族が我々との偶然の出会いがあり、我が犬山家に仕えるようになったそうじゃ」
毛野:「…もしや、狭の前世・琥狛とやらを致命傷に負わせた矢を放ったのって…」
狭子:「っ…!?何か、胸が痛いような…?」
信乃・素藤:「大事ないか!?」
皆麻:「…まぁ、神護鬼って人間でいう巫女さんみたいな鬼だから、その可能性もありかな?…皆さんのご想像にお任せします」
○
Q5:原作・南総里見八犬伝の道節は、火遁の術を使用していました。今作で使わなかった理由は?
道節:「それに関しては、
皆麻:「…ですね。今作における最大のキーパーソンは狭子の幼馴染・染谷純一ですが、一応前半でのキーパーソンを道節と設定していました。その意味を強調するために、なくしていました」
道節:「“キーパーソン”?…よくはわからぬが、要注意人物という事か?」
皆麻:「まぁ、そんなかんじ。でも、臼州での一件では
荘助:「…では、お二人のご活躍を考慮しての…と取っても良いですかね?」
皆麻:「所以の一つと考えてもらっていいよ」(何か、横から嫌な視線が…)
狭子:(火遁の術の事は別にいいけど、彼女らが目立つ(?)ために、私だけすごい怖い想いしたんだけどなぁ~…)
信乃:(…狭の奴、作者の事をがん睨みしているなぁ…如何したのだろうか?)
○
Q6:湯島天神で毛野が猿を助ける場面がありましたが、道節が潜んでいたのは気が付いていましたか?
毛野:「あの時は、単なる偶然で起きた事に対し、仇討のためにどうすべきか智略を練っておったから…流石に気がつかなかった」
道節:「わしも、なるべく気配を悟られぬように潜んでおったしな」
毛野:「潜んでおったといえば…狭。鈴茂林での一件、そなたには誠に申し訳ない事をしたと思っておる」
狭子:「え…?あ、いや!私が迂闊だったのもあるし、仮に気配を探れたとしても、
毛野:「鬼…か」
素藤:「…む…?」
毛野:「あの牙静とやらは、貴様の手下であったな?
素藤:「ほぅ…やるか?」
毛野:「対牛桜の時みたいにはならぬぞ…!」
親兵衛:「大人約2名はほっといて…次の質問いきましょうよ、作者さん!」
皆麻:「…そうだね」(実は、親兵衛がこの中で一番大人なのかも…)
○
Q7:第九章の対両管領連合軍戦で描かれなかった、行徳と洲崎の戦いについて教えて!
皆麻:「伏姫と狭子を引き合わせたいのもあって、洲崎や
荘助:「
小文吾:「本編では描かれなかったが、わしも活躍したぞ!上水和四朗や赤熊如牛太2人と戦い、共に破った事で、連合軍が総崩れになったからな!!」
毛野:「洲崎についてはまず、わたしが大角やご出家(=丶大法師)。そして、音音らを間諜として敵陣に送った所から始まる」
大角:「法師殿は関東管領・扇谷定正の元へ赴き、水軍の決戦日の進言を。わたしは三浦へと向かい、水軍を預かる身と相成りました」
道節:「その後、ご出家が
現八:「成程…。わしらが国府台で戦っておった頃、そなたらは斯様な活躍をしておったのだな…」
信乃:「皆、それぞれ苦戦したが…この戦を経て平和な安房国と化したのだから、意味のある戦いだったのだと今では思うよ」
素藤:(しかし、その大きな戦すら、紙の上に描かれた絵空事に過ぎん。…人とは、不思議なものよの…)
○
Q8:最後に、今だから言えるぶっちゃけ話をしてください
大角:「既に質問じゃなくなっているような…」
狭子:「あ…はい!荘助に小文吾。それに毛野もだけど…毛野が
小文吾・毛野:「何…!?」
荘助:「…しかし、穂北で集結した際は、斯様な事は申していませんでしたよね?狭子殿」
狭子:「まだ、千里眼への不信もあったし、皆を不安にさせたくなかったから…」
小文吾:「よくはわからぬが、今申してくれたのだから、良いではないか!」
現八:「…単純だな」
大角:「ぶっちゃけといえば…現八殿は、狭子殿が“初恋”なるものだったそうですよ」
狭子:「へ!!?」
現八:「ちょ…大角!余計な事を申すな…!!」
大角:「…では、わたしからのぶっちゃけ話は終いです。次へいってください」
毛野:「さりげにスルーか。…こいつもSタイプ…?」
親兵衛:「じゃあ、次は僕が。…信乃!国府台での戦いの際、君が持っていた村雨丸からほとばしる水しぶきが、顔にかかったー!」
信乃:「そ…そうであったか。すまぬな、親兵衛」
道節:「そういえば、あの戦で信乃は馬に乗っておったが、親兵衛は足軽兵として動いておったのだったな!」
親兵衛:「信乃がそれだけ敵をいっぱい討っていた事になるからいいけど、そうでなかったら僕以外の足軽兵も嫌気がさしていたんじゃない?」
信乃:「無我夢中であったからな…。とはいえ、親兵衛や足軽の者達には、迷惑をかけてしまた事になる。すまなかった…!」
現八:(だが、一方でその水しぶきのおかげで敵方の足軽を眼つぶしできていた事…親兵衛は申さぬのかな?)
皆麻:「では、最後は私から!今いない純一が狭子の事を好きだったのはわかると思いますが、狭子の初恋も純一でしたー!しかも、狭子から一度告白しています☆」
狭子:「ちょっ…!!?とってつけたような言い方で、人のプライベートを暴露しないでよー!!」
毛野:「相思相愛という奴か」
狭子:「…といっても、その時(小学生くらいだったかな?)は玉砕だったけどね」
大角:「それ以降、染谷殿は狭子殿を意識するようになったという事ですね」
皆麻:「そういう事!流石、大角♪」(本当にとってつけた設定だけどね…)
素藤:「ほぉ…。我が友とはいえ、俺も微弱なれど嫉妬心を感じたぞ。
荘助:「わっ!?」(も…素藤が頬を赤らめた狭子殿に迫っている…!?)
信乃:「おい、素藤!!貴様、某の狭に何をするつもりだ!!?」
小文吾:「おいおい、二人とも落ち着けって!素藤も、信乃や皆を逆なでするような行為はここでは止めとけって…!」
皆麻:(小文吾…。最もな事言っているけど、
○
皆麻:「質問大会は、これにて終わりです!皆さん、お疲れさまでした♪」
素藤:「…おい、
皆麻:「…な、何でしょうか?」(間近で見ると、ちょっと怖い…)
素藤:「
狭子:「あ…!!逃げた方がいいよ、作者!!…って、あれま…」
現八:「…流石、物語の作り手。所以を察して一目散に逃げおったか」
信乃:「…致し方ない。最後の締めは某が努めよう」
親兵衛:「よっ!前篇の主人公!!」
信乃:「ん…?まぁ、よい。此度は、ページを最後まで読んでくれた事を作者に代わって礼を申す。誠にかたじけない。我らの外伝が掲載されている『犬鬼人随想録』が現在、“小説家になろう”サイトにて掲載されておる。某や現八。素藤だけではなく、本編では登場しなかった染谷純一視線で進むスピンオフとやらも掲載されているため、是非とも目を通してくれ」
狭子:「今後とも、『八犬伝異聞録 蒼き牡丹』を宜しくお願い致します!それでは、また何所かでー!!」
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