主人公の設定があらかじめあった「紅と蒼に紛れし真実の言葉」

「紅と蒼に紛れし真実の言葉」がこれまでと違う点は、主人公の設定があらかじめ決まっていた所にあると思います。

現在選考中である“小説×音楽×動画 新進気鋭のアーティスト「X→LIST+」新曲ストーリー原作者募集!”の参加作品で、メル・アイヴィーという少女を主人公にした物語を展開させるという企画でした。

今作品を書く以前より、「執筆したいけど、長編は無理かな」と思って放置していた物語ネタがあり、今回の応募にあたって、それをメルちゃんに落とし込んで執筆する事にした次第です。


短編とはいえ、1万字以内――――というのは、結構私としても新しい挑戦でした。

ある程度の構成考えて起承転結も含んで考えると、小説って1万字を普通に超える事が多数ですが、文字数が少ないのも、かえって限られた言葉で物語を紡がなくてはならんので、規定字数に収めるのが、結構大変でした。

因みに書き上がってすぐの際は、案の定1万字超えていましたしね(苦笑)。


「紅と蒼に紛れし真実の言葉」では、3人の吸血鬼兄弟が登場しますが、彼らの名前はイギリス人男性の名前から取った(はず)ものです。

理由は、メルの苗字である「アイヴィー」は、西洋蔦の意味があるというのを知って、英語圏の国の名前にしようと思って考えた次第です。近年、主人公ではないサブキャラ等は「すごい名前生成器」というWEBサイトで決める事が多い皆麻でございます。

キャラクターのモデルは、長男のイマドと末っ子のコディーは某女性向けゲームのキャラといった具合でモデルはいますが、次男でありメルと想い合う(?)設定のバーゼルに関してはいませんね。メルに近づける意味で、割と寡黙な青年がいいなとは考えていましたが―――――――


執筆に当たり、X→LIST+様の過去の動画(=曲)も視聴しました。

それぞれの曲を聴いて感じたのが、「メルは大切な人を失った事」かなと。星空に浮かぶ列車や、雨の中で大泣きするメル。

作中ではメルが夢の中で、かつて自分の側にいた“魔王”を垣間見るのですが、その時出てくる情景が、そのこれまで聴いたX→LIST+様の曲が元になっています。

そういった繋がりを持たせながら書きつつ、私の作品で多い“答え合わせ”のような回を書いた形になります。

規定の設定でも”メルはあまり出身や過去の事がよくわからない“とされていたので、名前と嗜好品以外は覚えていない設定にしたり、プリン好きが垣間見える一文を入れたりと、主人公の設定がある程度決まっていると、書きやすいなと思いましたね。

因みに、作中でメルが一気にしゃべりすぎて息切れのような状態になっている描写があるんですが、それも“口数が少ない”から“そんな人間が一気にしゃべると、こうなるだろうな”と考えながら、執筆しました。


冒頭にて、人間界の結婚式場でメルは眠りについていましたが、あれは実在する専門式場内にあるチャペルを参考に書いています。名前は書きませんが、“都内で最もバージンロードが長い式場”として有名な場所ですね。

それと、メルが最初から着ていた白いワンピース。白って元々“純潔”を意味するし、あのチャペルはブラウン調の場所のため、メルの白いワンピースが映えるかな?

実際動画にしたら描き甲斐あるのかな?と、想像しながら書きました。

過去の作品でもそうですが、作中で筆者の実体験が少し入るのが、私の作品では結構多いかもしれません。


最終話で「私達の旅はまだ続く」風に終わっているかと思いますが、今の所あの続きは考えていません(笑)まぁ、次を連想させる展開で終われたらなと考えていたのもありますが、それが最初に述べていた“長編には向かないな”と考えていた所以です。


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ファンタジーばっかり書くけど、堅実に生きてます 皆麻 兎 @mima16xasf

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