連作短編


ネットではあまり見かけない正統派の純文学を読めてとてもよかったです。

今のところ「蟻の枝」まで拝見しました。
夏の日差しの光と影が交互に眩しく当たるような文章で、突き放したような「わたし」の語り口が静かで美しかったです。

文中の「椿の葉を三枚ちぎって重ね、その上に雛を乗せて持ち帰ることにした」という色彩感覚がとても鮮やかで赤という色が黒の背景から浮き出るような写生が、作者さまにしかできない表現で、一枚の絵になっているところがすごいなと思いました。

また続きも読ませていただきたいと思います。

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ミミのしっぽ

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