静けさの陰にひそむ、激しい心理

『蟻の枝』生命に対して人は本来無力であることを、まだ知らない子どもの、無責任な残酷さ。『蝉の死骸の日記』淡々とつづられる記録の最後の一文の意味は。次の話と併せて読めば、秀逸。『これはひどい』演じられているのは事実か虚構か。それを読んでいるこちらは?『ミミのしっぽ』喪った悲しみとないまぜになった罪悪感の行き着く先は。ミミが象徴するものは?
登場人物たちの心を生きたまま取り出すような心理描写が、胸に迫ります。

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