このエッセイが、いつだって僕の思い出の本棚の扉を開いてくれる!

*完結おめでとうございますー!!

詩的な言葉で、私的な物語を語るエッセイ。

語り口は柔らかく、まるで文字の向こう側から著者が語りかけているような心地の文章で、著者の思い出を綴っていく。エッセイというよりは、物語であり、詩であり、日記であり、呟きであり、でもやっぱりエッセイという不思議な雰囲気のエッセイだ。

著者の思い出と共に登場する本は、誰もが知っている名作たちばかり――『雪国』、『檸檬』、『月と六ペンス』。小説だけでなく、詩集、音楽、写真、映画と、どこかノスタルジックな気分にさせてくれる、たくさんのジャンルの名作、著名人が登場する。著者の文章を読んでいると、不思議と過去が喚起され、思い出の一冊を読み返したくなってくるのだ。

さぁ、このエッセイを読んで、あなたの思い出の一冊を振り返ってみよう。赤ワインなんかを飲みながら、煙草をふかしてみるもの良いかもしれない――思い出の一冊を読むのだから、少し贅沢をしたっていいじゃないか。

たまには宿酔してみるのだって、悪くはないだろう?


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