叙情的なテキストで綴られる、文系的「癒し」に満ちた花園。

無理やりカテゴライズしてしまうと、「詩的な文章で綴られたエッセイ集」でしょうか。やや私小説的でもあります。

とはいえ、これほど内容を分解して考察する行為そのものがバカバカしい作品も、Web上の小説投稿サイトではそれほど多くないでしょう。
おそらく、エピソード毎のテーマと共に、ただただ言葉の持つ表現の妙味のようなものに触れさえするだけでも、心に響くものがある人は少なくないと思われます。

そこから薫り立つ叙情的な雰囲気を楽しむことができれば、これは麗しき文系の花園であり、あるいは至上の「癒し」足り得るテキストの数々なのです。

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