女物の服?なにそれおいしいの?
「......本当にお兄ちゃんなの?」
「これは驚いたわねぇ〜雰囲気が全く同じだし我が息子....今は娘ね、で間違いないわ」
母さん.....雰囲気ってそんなもので判るの?
たまに母さんは不思議なところがある....
訝しんだ目で見ている妹の名前は
次に、その隣にいてのほほんと笑っている我が母改め母さんは
そして俺こと、
昨日まで、坊主にしていたのに髪がいつの間にか腰の辺りまで伸びている、事実は小説より奇なりとはよく言うものの余りに現実離れしていて笑えない....
いろいろ考えていると母さんが「とりあえず、服を買わないとダメよね....」と切り出してきた。
嫌な予感がしたので全力で逃げようとするが.....
・・・・ガシッ!!
突然母さんに腕を掴まれた.....本気で振りほどくわけにもいかないので、大人しく投降した....
「まずは、採寸からねぇ」
といつにの間にか母さんがメジャーを持っていた
どうせ、測らないといけなかったので必死に心を無心にしていた....
採寸が終わったあと、母さんと妹の霧依が話している。
声を拾ってみると.....
「お兄ちゃん絶対スカートとか似合うよね」
「そうねぇ、フリフリのゴスロリ服でもいいかもねぇそれと日傘を合わせれば完全にコスプレねぇ」
いつの間にかゴスロリ服を片手に不吉な会話をしていた.....って言うかそんなのいつ買ったんだよ!!
暫くして話終えたようで、二人とも笑いながら近づいてきた俺は無意識に「ひぃぃ....!!」と声を上げていた。
「ほらほらぁ....そんなに怖がらなくてもいいのよぉ〜」
「そうよお兄ちゃん、ただ、フリルの多いドレスを着せるだけなんだからぁ」
「そんなの着てたまるかぁ!!」
俺の必死の抵抗で、二人は渋々諦めてシンプルなデザインのワンピースで我慢してもらった
よかったぁ〜
二人が服を買いに行ってる間俺は考えた、ワンピースって柔道着よりもスースーするのかな?柔道着は基本下を履かないので同じくらいだと思う
と、そんなくだらないことを考えていると
「ただいまぁー」
母さん達が帰ってきた....
俺は、鬱な気分になりつつも地獄への道を歩いて行った。
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