石井家の日常風景....?


「うん、良い出来…」


週末で特に用事が無いので日課をこなして、朝食を作り味見をする。


普段は作らないが、時間があるので手の込んだものを作ってみた。


ポーチドエッグにトースト、サラダ、昨日一晩中アク抜きをした琥珀色のスープ


朝食で出すメニューとしては、コンソメスープは手間暇が掛かる上にたくさんの食材を使うのであまり作らないが、俺の家にある食材が傷む前に処理しておきたかったので久しぶりに作ってみた。


朝食の準備が終わると霧依と母さんを起こしに行く。



「二人共朝だよ、起きてー」


「うーん…あと1時間ぅ」


「ふぁあ…真白ちゃん〜?今日の朝食はなにぃ〜?」


霧依は起きる気配が無いので放っておく、母さんは寝ぼけ眼をこすりながら洗面所へ歩いて行く。




「真白ちゃん〜おかわりぃ〜」


「はいはい…」


今度はトーストではなく、バターロールを焼いたのでそれを母さんの皿に乗せる。


「お兄ちゃん、今日の朝食何〜?」


匂いに釣られたのか霧依も起きて来て食卓に着く、俺は霧依の分の朝食を出してやると、新聞紙を開いて先ほど淹れたハーブティーを飲む。


普段はコーヒーだが、知人からブルーマロウが送られて来たのでそれを淹れてみた。


このハーブティーは初めは綺麗な青色だが、レモンを浮かべるとピンク色に変化する性質がある。


レモンを浮かべてその変化を楽しみながら飲むと、一息付いてから洗濯物を干しに庭へ行くと洗濯物を干す。




家事がひと段落し、やる事が無くなると、今度こそ暇になる。


暫く考えて散歩に行くことにした。


家を出て、ショッピングモールに行くと、服飾の専門店へと足を運ぶ。



服飾には昔から興味があり、手の込んだ衣装を作ったりもしたが、自分が着るわけでも無いものが多かった、そのため最近は作る事も減ったが、この身体になってから、女の子用にデザインした服を自分で着れるようになったので、布を買う事にした。


次は革の専門店に行き、革を数枚、針を購入する。


荷物を持って歩いていると、遠くに見覚えのあるメンバーが居た。


向こうの一人がこちらに気づき手を振ってくる、俺は空いた手で小さく手を振る。


相変わらず横の女の子達がこちらに敵意を向けてくるのをみて俺はため息を一つ吐いた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

朝ガチ〜朝目が覚めるとガチムチから美少女になっていた件について〜 ゆず1 @yuzu1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ