まるで現実との境界線が侵食されるかのように、もしかしたら明日これが起こるんじゃないか。もしかしたら既に起こってるんじゃないかとゾクリとさせられるSFがあるけど、この全自動称賛機もそういった怖さを味合わせてくれる切れ味の鋭い短編だった。小説投稿サイトに投稿される作品であるということも含めた設定とか毒の利き方には思わずにやりとさせられる秀逸さがある。
その裏側にある秘密に気づかなければ、皆がハッピーでいられる素晴らしい世界。ユートピアとディストピアは、まさに紙一重なのかもしれませんね。
タイトルがかなり多くの部分を語ってしまってますが、短編的な楽しさを内包しているので楽しめました。
評価されない創作活動ってマジ厳しいですからね。下支えするBOTが多少はいた方がマシかもしれません。もちろん本心を言えば、人間に評価されたいわけですが。評価ゼロよりはあった方が心は救われるでし…続きを読む
人間とは不思議なもので自分に都合のいいものが差し出されると無条件にそれを信じる。そこを深く問い詰めた作品。
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