日常から非日常へ。遊び心にあふれた短編集

いわゆる一行目のツカミと最後のオチが短編では重視される部分かと思いますが、ツカミの部分からの展開がとても綺麗だなという印象を受けました。
あくまでも日常の半径一メートルくらいにとどまっているツカミの部分から次の文で一気に、あるいは順序立てて非日常へと作中世界を持っていく感覚は遊び心にも溢れており非常に楽しめました。ここら辺のウィットは横浜駅にも繋がる部分かとも思います。
だけどやっぱり異世界は卑怯やろー。

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