あーもぅ!! 早く言いなさいよっ!!

高校生。
女が2人と、男が1人。

青春ど真ん中の恋模様が
それぞれの視点から語られて
ループのように進む物語。

その構成が見事なことと
もちろん作者の筆致が巧みなことで
「次はどうなるの?」と
ワクワク……いや、どちらかといえば
ドキドキさせられます。

読んでるほうとしては、
まごまごしてる登場人物に
「あーもぅ、早く言いなさいよっ!!」
と説教してやりたくなるし、

キャラのひとりである咲良も
「ばかばか、馬鹿。その交差点は、
あたしたちの帰り道の、分岐点じゃないか。
そこまでいったら、道が分かれちゃうじゃないか」
なんて心で怒鳴ったりしてて、

やきもき、やきもき。

しかし物語は予想外の方向へ進み……

と、ネタバレはやめときましょう。

結末まで、約3万2000字。
読む間、小説の楽しみが存分に味わえることを
ここにお約束します。

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