蒼き太陽の詩

作者 SHASHA(丹羽夏子)

その蒼き太陽は、王国に訪れた黄昏を暁に変ずる。

  • ★★★ Excellent!!!

歴史的にも、文化的にも周辺国を圧倒し、一目置かれる偉大なる王国アルヤ。しかし、砂漠に咲く薔薇と讃えられたその首都エスファーナは、異民族サータム人の侵略を受けついに陥落してしまう――そして、王国の最盛期を築き上げる王ソウェイルの、彼の養母ユングヴィの、神剣に選ばれし将軍たちの群像劇が始まった。

なんということでしょう!! これはもう、国王の双子の王子の片割れ・初代国王と同じ蒼き髪持つ「蒼き太陽」ソウェイル王子の行く末を、王妃によって彼を託された少女将軍の活躍を鼻息を荒くして見守るしかないじゃあありませんか!! 

この物語は群像劇です。第一部は同じ「将軍」でありながら立場も考え方も異なる様々な人物が登場し、様々な視点で語られています。
ある人物にとっては正しいことが、ある人物にとっては正しくない。また語る人物が違えば、同じ人物が別人のように思えたり……。

私はこの物語の魅力を表すのに、ペルシャ絨毯のようという形容を用いたくなります。様々な色で織りなされる、鮮烈で壮麗な物語。鮮やかでありながら趣があり、しっとりとした品がある。

織りだされたばかりの蒼き太陽を巡る者たちの物語。その完成までを、あなたも一緒に応援しましょう!!

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