あまたの登場人物に心奪われる群像劇

 九歳の双子の王子、ソウェイルとフェイフューが再会する時、物語は大きく動き始めます。
 三年前にサータム帝国がアルヤ王国を事実上征服したことにより、一端はかりそめの平和を得ていた両国の関係が揺らぎ、再び戦端が開かれます。
 愛する人、平和への願い、国を思う心、それぞれの大切なものを大切にしたいという願いをもって、悲しい戦争へと突入して行きます。
 王子達、側近達、そして十神剣に選ばれし英雄達の思惑。敵国にもうごめく陰謀。
 どれをとっても素晴らしい戦記ものにして、登場人物それぞれにスポットを当てた群像劇です。
 きっとこれからも様々なエピソードが盛りだくさんのはず。楽しみです。

(第一部 第四章まで拝読してのレビューです)

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