血沸き肉躍る群像劇、光る大河これにあり

  • ★★★ Excellent!!!

カクヨム界隈で活躍される丹羽夏子(SHASHA)さんの代表作の一つと言ってもはや差し支えないでしょう。

蒼き太陽の詩は章そのものがメインタイトルであった連載当初の頃からずっと追い続けていますが、その魅力は何といっても個性豊かな数多き登場人物。一人ひとりのキャラクターがまさに光っています。しかも埋没している人物がまずいない。これは本当にすごいことです。

あらすじや登場人物の魅力については他の多くの方々が力説されていますので、僕はほどほどにしますが、ソウェイル、フェイフューの二人の王子の哀しくも愛に満ちた争いの物語、ユングヴィ、サヴァシュ、ナーヒドら十神剣の煌めく英雄譚など、それほどまでに本作は登場人物の魅力を語らなくして多くの魅力に溢れるストーリーを語ることはできないと思います。

また、およそ94万字(2020年1月現在)という膨大な文字数と超長編ということにも関わらず、読者を飽きさせない。これも本当にすごいことだと思います。
カクヨムにおける異世界ファンタジー、オリジナル小説の超長編大河を挙げるとしたら、私は真っ先にこの物語を推薦します。

是非、多くの人に読んでもらいたいと思います。

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