空を見る、前を向く。全ては大切な者のために

異世界転生モノとしては今までに出会ったことのない物語です。
シリアス、という点でもそうなのでしょうが、それにしても重い。そして深い。

異世界転生もののお約束として、転生した主人公には何がしかのアドバンテージがあるのですが、本作の主人公であるユーキ(=エディ)に与えられたのは人よりも(あくまでも若干)強靭な身体と、堅固な精神力。

しかもそれは奴隷として虐げられし者ゆえに授かったものだった……うーん重い。しかしシリアス好きな読者としてはこの重さにこそ惹かれるのです。いくらか見飽きた感のあるチート感ではなく、生きた者の生々しさを感じる設定、描写の数々に唸ります。

転生した世界で生き抜き、願いを遂げることを決めた経緯、その重さがレビュータイトルとなっていますが、ぜひ多くの読者様に読んでいただき、その目で確認していただきたいと思います。今後の展開に期待しております。

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