ただ怖いだけの存在ではなく

 怪異、と聞けばまず怖いもの、人に害をなすものと考えがちで、あながち間違っていない。
 しかし本作品の主人公、孝のに寄り添うようにそばにいるハルカは、孝を大切に思い守ろうとする。
 また、学校の怪談でおなじみのトイレの花子さんも実は……。

 対し、人の悪意やマイナスの感情で生まれる怪異はやはり人にたいしてマイナスの行動を取ろうとする。
 つまるところ怪異はそれを生み出す人の感情に左右される。

 少年少女たちが乗り越えていくのは自分達の弱さなのだなと感じた。
 単なるホラーではない人間ドラマが、ここにある。

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