動き出す絵が後宮を救う

 主人公の荷花の描く絵は、特別な札を貼っていないと動き出し、抜け出してどこかに行ってしまう。
 描いた絵がなくなってしまうという、絵師としては致命的な異能力を見染めたのは、なんと皇帝の沙藍だった。

 描いた絵が動き出し呪いを祓うという設定が斬新だ。
 沙藍がだんだん荷花自身に興味を示し、デレていく様がよかった。
 単なる恋愛要素だけでなく、後宮の呪いやそれにまつわる事件も、この先どうなるのかと続きを読む意欲を大いに高めてくれた。

 読後感すっきりの後宮物語をぜひ楽しんでいただきたい。